宮崎県の福祉子どもセンターとは?地域での役割をご紹介

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近年、全国的に増加傾向となっている児童虐待事件。対策が進んだことによる通告・相談件数が増えたこともありますが、母数の虐待事例の件数を抑えることも大きな課題の一つです。
宮崎県では「福祉子どもセンター」という施設が設置されており、子どもを支える重要な拠点機関になっています。

宮崎県の児童虐待の現状について

宮崎県の児童虐待件数は2019件(2022年)で、前年よりも1割近く増加しています。主な虐待者は両親(実父母)が9割、虐待の対象である子どもの年齢は0〜6歳が約半数です。このことから大半が家庭内で起きていること、また未就学児の子どもは自分でヘルプを発しにくく、特に保育園や幼稚園に通っていない場合は表面化しにくいという問題もあります。
市民の生活・家族背景を踏まえた継続的な支援や、関係機関と密な連携を取るためにも、市町村の役割は非常に大きいといえます。

宮崎県にある「福祉子どもセンター」の役割は?

宮崎県には福祉子どもセンターが、延岡市・宮崎市・都城市の3市に設置されており、それぞれに担当の管轄区域があります。児童相談所や福祉事務所、女性相談所などの機関が入り、子どもの相談をはじめ障がい者福祉や生活保護などに関する対応も可能です。
児童虐待と一言でいっても、家庭環境や子ども自身の発達など相談内容はさまざまです。一つの窓口では解決し得ないケースも多いので、総合的な支援ができるのは大きな強みです。
開所日時は原則的に市役所と同じですが、児童虐待などの緊急性が高い相談には24時間対応しています。

あなたの自治体の相談先は?子ども福祉の相談先を知っておこう

児童虐待については、発見したときの相談や通告も大切です。しかしそれ以上に、私たち自信が児童虐待を起こさないために意識することも重要なことです。自分は大丈夫だと思って子育てをしていても、さまざまなことが積み重なって急に辛くなったりする場合もあります。お住まいの自治体の相談先を把握しておくだけで気持ちがラクになることも。必要な場合は早めに助けを求め、必ず一人で抱え込まないようにしましょう。