質の高いコンクリートは人の命を守る

建物は穴だらけ

最新鋭の建築技術を用いたとされる建物。しかし、蓋を開けてみると欠陥だらけ。隙間風が入り、どこからともなく変な音が聞こえる始末。万が一災害が来たらどうなるのか、考えるだけでも恐ろしいことです。残念ながら似たような感じの建物は、世界中で増えてしまっているのが現状です。
欠陥建物の理由はいろいろあり、1つだけとは限りません。しかし鉄筋コンクリート造の建物である場合、考えられるのはコンクリートの質によるものが大きいでしょう。

質の高いコンクリートは100年以上の耐久性がある

関東には鉄筋コンクリート造の建物が数多くあります。横浜にあるのは、築110年の歴史を誇るコンクリート造りの建物。幾度か改修工事はあったかもしれません。ただ改修工事がおこなわれていたとしても、100年以上も建物を維持するのは不可能に近いこと。
万が一質の悪いコンクリートでつくられていた場合、どんなに改修工事を繰り返しても10年でダメになります。10年はまだいい方で、1年ぐらいで建物はガタガタに崩れていたことでしょう。

質の悪いコンクリートは人の命を脅かす

質の悪いコンクリートを使ってしまったがために、悲劇に見舞われたケースもあります。2022年1月。場所は韓国。建設中だった高層ビルが崩壊してしまい、6人の方が行方不明となってしまいました。マンションに使われていたのは、10社から納品されたコンクリート。ところが安全基準を満たしていたコンクリートは、わずか2社だけ。8社は質の悪いコンクリートを使っていたそうです。
韓国は元々日本から質の高いコンクリートを輸入していました。日本依存から脱却するために試行錯誤を繰り返していたものの、一朝一夕でどうにかなるわけではございません。

質の良いコンクリートは長年の蓄積がもたらした最高の宝物

質の良いコンクリートは、長年の研究と積み重ねてきた実績によるものです。付け焼刃ではありません。「コンクリートなんてどこも同じ」ではないのです。建物の耐久性を上げるのは言うまでもなく、人の命を守るためにも質の高いコンクリートは絶対条件。
質の高さは建物のクオリティの高さに直結します。建物のクオリティが高いものだと、オーナー様にもたらされる利益はとてつもなく大きなものになるでしょう。